――午後の暖かな日差しが差し込む教室。今は授業の真っ最中で、教師の通る声とペンを走らせる音ばかりが室内に響く。
  だが、その中でこの授業風景に似つかわしくないほどに呼吸を荒らげ、ノートを取る事も教師に目を向ける事もなく、顔を俯かせて悶えている少女がいた。
「うっ……くっ、んふっ! はぁ、はぁ……ううぅん!」
 息を詰まらせ、小さく漏れる声はどこか悩ましく、ともすれば妖艶な雰囲気さえ纏っている。
 もしここに男子学生がいれば少女が醸す淫猥さを察知しそうなものだが、周囲には女子学生しかいないため、その危険だけは免れている。
 こうして授業中にもかかわらず、艶っぽさに溢れた淫靡な声を漏らしている少女――長谷部由麻の意識は、完全に自身の股間のみに向いていた。
「うくっ……やぁ、んっ、ひうぅん! あぁ、震えるっ……くっ、んふぅ!」
 今、由麻の膣内には男根の形状をしたバイブが挿入されており、絶えず振動してはうら若き乙女の牝肉を震えさせ、玩弄の限りを尽くしていた。
 容赦なく襲いかかる振動に快感を刻みつけられ、由麻は学友達が勉学に勤しむ中で狂おしく悶えているのだ。
 そして由麻は、このような大胆かつ卑猥な秘め事を、決して望んで行っているわけではない。
「うっ、はん……! あうっ、せ、せんせぇ……!」
 自身の膣内を掻き回し、恥ずかしくも官能的な刺激を送ってくる淫具に蹂躙されて身悶えつつ、由麻はなんとか顔を上げ、黒板の前に立つ教師にすがる思いで視線を向けた。
 そこでは、体育教師である片桐博人が、設問を板書しつつ手にしている保健体育の教科書の文面を学生達へ読み聞かせている。
 そして由麻の視線を感じたか、ふと目を向けてくると、一瞬だが悪辣さを感じさせる歪んだ笑みを浮かべてみせた。
 ぞくり――
 片桐の笑みを目にした由麻は、発熱する肉体に鋭い寒気が走るのを感じた。
 同時に、責められ続ける牝穴内部の熱さをより強く感じ取り、たまらずに太ももを引きつらせる。
 すべてを見通しているように嘲笑う片桐……彼がそんな顔をするのは当然の事だ。
 なぜなら由麻の今の状況は、他ならぬこの片桐の命令によって引き起こされたものなのだから――


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 長谷部由麻は、名門校・私立白麗女子学園に通い、バレーボール部のレギュラーとして活躍している3年生。
 くりっとした大きな目、活発そうなポニーテールといった見た目の印象通り、いつも元気がよくて同級生や後輩達からはムードメーカーとして頼られ、親しまれていた。
 そんな由麻が、こうした陰湿な恥辱行為に甘んじているのはなぜか? それは彼女が秘めている真実の姿に起因する。
 皆に愛される元気者――周りが思い描くそのイメージは、由麻が対外的に演じている虚構の姿でしかない。
 本当の由麻は自分に自信がまるでなく、何をするにしても怯えと背中合わせで過ごすネガティブな少女だった。
 悲観的で、ともすれば消え入ってしまいそうな弱い心を周囲には知られないようひた隠しにして過ごしてきたのだが……それを見抜いた男がいた。
 その人物こそが、片桐博人だ。
 彼は由麻の不安定な心に目をつけ、接近してきた。
 そして由麻を自らの悪辣な欲望の対象と定め、凌辱したのだ。


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 片桐に犯され、脅され、由麻は彼の命令を聞かざるを得ない立場となってしまった。
 今、淫具を膣の中に入れたまま授業に臨んでいるのも、そうする事を片桐から命じられているためだ。
 彼は教師である立場を利用して、放課後や休み時間は元より、こうした授業のまっただ中でも由麻に調教と称して恥辱的な行為を強いてくるのだった。
(ううっ……こんなの、ひどいよ……! 授業中なのに、こんないやらしい事するなんてっ……誰かに気づかれたりしたら、恥ずかしすぎて死んじゃう……!)
 自分にこのような辱めを与えておいて、何食わぬ顔で授業を進める片桐に、由麻は恨みがましい気持ちになりつつも、結局は何もできずにただバイブの責めに密かに悶えるしかない。
(こんなの嫌だけど、先生に逆らうなんて無理だし……あたし、いつまでこんな目に遭わなきゃいけないの……?)
 片桐から命じられたこの仕打ちに、従う事しかできない自分の弱さにつくづく情けなさを感じる。
「……んぁ、はうぅ!? やっ……んくぅ! んっ、むううぅ……!」
 そうしてただひたすらに耐えていると、ふと機械的に振動を続けるバイブが膣口から抜け出ていきそうな感覚に襲われる。
(やだっ……!? バイブがアソコから抜けちゃう!? ダメッ、落としちゃったらみんなに見つかる……!)
 由麻は慌てて身をこわばらせ、力を込めて肉穴を締めた。
 それにより、淫具の硬質な感触が膣壁に食い込んでくるのと同時に震える刺激が経験の浅い牝肉になおも加わり、腰から頭のてっぺんまで鋭い痺れが駆け抜ける。
 快感と切なさが肉洞の中を席巻し、溢れてくる愛液のせいで振動音に混ざっていやらしい響きもしてくる。
 とても落ち着く事などできない状況だが、この淫行は少なくとも片桐の授業が終わるまで続く……こうして座ったまま、変に声をあげたりしなければ、周りに気づかれずにやり過ごせる……
「んっ……! はふっ、くぅん! あっ、あうぅ……ひむんん!」
 しかしそうは思っていても、バイブは女の弱い部分を手加減なく嬲ってきて、堪え忍ぼうとする由麻の気力を挫いてくる。
 肉体は苛烈な責めに反応を示して体温を上昇させ、汗の粒が浮かび、ブラウスが肌に張り付いてくる。
 何より嫌なのは、この振動による刺激を嫌悪して拒んでいるにもかかわらず、尻上がりに気持ちよさを感じてしまう事だ。
 されている行為の非道さと、それで浅ましく快感を覚えてしまう自分の惨めさに、自然と目尻に涙が浮かぶ。
 それを拭う余裕もなく、由麻は永遠とも思える時間の中、ただ祈るように時計を見つめるばかりだ。
「よし、じゃあここで性的興味を誘う情報源はどのようなものがあるか。
 またその危険性はどんなものが挙げられるか、軽く議論したいと思う。進行は俺がするから、誰かに板書を手伝ってもらいたいんだが……」

 一方で片桐は、教師の顔で授業を続けながら、そんな呼びかけを学生達に投げかける。
「……立候補者が出てくれれば嬉しかったんだけどな。
 しょうがない、俺が勝手に選ぶから、呼ばれた奴は黒板の前に来てくれよ」

「えっ……?」
 じっと身を固くして淫辱に悶えていた由麻の耳に、片桐の声がすっと入ってくる。
(黒板の前まで来いって……先生、まさか……!?)
 由麻の心中に言い様のない不安がよぎる。
 嫌な予感なんて生易しいものではなく、由麻にとってその不安はもはや確信に等しかった。
「そうだな……それじゃ、長谷部。お前に板書を任せるぞ」
「ひっ……そ、そんなっ……!」
 予想した通りの展開に、由麻は目の前が真っ暗になった。
 このまま席に座って耐える事すら厳しい状況だというのに、みんなの前に立って議論の進行の補佐を務めるなんてできるわけがない。
「勝手に決めて悪いけど、手を貸してくれよ」
 悪意ある面をおくびにも出さずに告げる片桐。
 クラスメイト達も難を逃れたという顔で由麻に一任する目を向けてきている。
 外堀を完全に埋められ、退路がなくなった由麻は、この無慈悲な命令に頷くしかない。
「ううぅ……は、はい……っ……!」
 目眩がしそうなほどに絶望感に包まれながら力なく返事をし、机に手を着いてゆっくりと椅子から腰を上げる。
 その途端に、挿入されている淫具が重力に従って抜けそうになるが、必死に奥歯を噛みしめて膣を締める事で押さえ付ける。
「はぁ……あうっ、くふんっ! はぅ、んっ……んぅぅ……!」
 漏れる吐息をますます悩ましく、荒々しくさせつつ、バイブが落ちてしまわないよう気を張りながら由麻は震える足を一歩ずつ踏みだし、黒板の前へと進んでいく。
 歩くたびに振動する器具が敏感になっている膣内の媚肉に不規則に食い込み、さらに摩擦まで生じだして由麻になおも官能と羞恥を与えてくる。
(ううっ……こんなバイブを入れたままでみんなの前に立たせるなんて……! そんなにあたしを辱めたいの……!?)
 由麻の心の中は片桐に対しての悲愴な思いで溢れ、目には涙がますます滲んできてしまう。
 けれど、ここで泣き出したりしてしまえば、きっと同級生達に自分のはしたない状態が気づかれる――
 片桐に対する恐怖とはまた別物の戦慄に苛まれながら、できるだけ平静を装いつつ、やっとの思いで黒板の前へと辿り着いた。


「あうぅぅ……!?」
 指定された場所に到着した安堵に浸る間もなく振り返ると、クラス中の視線を一斉に浴びている事に気づき、由麻の口から反射的に怯む声が漏れる。
 皆が自分を見ている……スカートの中でバイブで責められている恥ずかしい自分を。
 それに気持ちよさを得てしまっているいやらしい自分を……
 その事を意識すると、不意に腹の底が一層熱くなり、異物を咥え込む肉洞がキュンと引き締まりだす。
 輪を掛けて緊張感が全身を包み、足下から力が抜けていきそうな感覚に陥るが、体内の力を掻き集めてなんとか踏ん張って体勢を保つ。
 ここで倒れるわけにはいかない。
 より刺激が強まるのを承知で、気力を振り絞って狂ったように震える淫具を内股になって押さえ込む。
 そして胸の内に湧き上がる皆に隠れて淫行をしている事への後ろめたさもあり、視線を一同から逸らすようにして黒板へと向けていく。
「じゃあ、始めるぞー。長谷部は挙がった意見をちゃんと黒板に書いていってくれよ」
「んぁ、はうっ、くぅぅ……は、はいっ……!」
 懸命に返答する声は震えてしまっていたものの、由麻は体裁を取り繕いながら命じられた役割を遂行しようと健気に努める。
 けれども頭の中に渦巻くのは股間に埋まった淫具の事ばかり。
 こうしている間も由麻の牝性器は無情に震わされ、快楽に見舞われては淫らな体液を膣粘膜から滲ませている。
(ダメッ……バイブが震えるのキツくてっ、手まで震えちゃうぅ! ちゃんとしないと、気づかれちゃうのに……ううぅう!)
 刺激を堪えれば堪えるほどに、膣に力を込めれば込めるほどに、淫辱は確実に由麻を浸食し、思考する事さえままならなくなるほどの高揚を促してくる。
 頭も身体も熱くなって、やたらと喉が渇く。
 それでいて執拗に繰り返される牝の弱い部分を虐げてくる淫具責めに快感を煽られてしまい、肉穴ばかりがぬめるほどに濡れて下品な粘着音を奏でている。
 皆の前だというのに、淫具で快感を得ているだなんて恥ずかしくていたたまれない気持ちが溢れてくるが、これまで片桐に調教されて女として開発されてきた事によって込み上げてくる淫楽に抗えず、拒絶を示す由麻の心情とは関係なく興奮に支配されていった。
 肉悦に密かに悶え続けながら、あとどれくらいこの状態が続くのだろうかと由麻は顔を上げて時計を見る。
 授業が終わるまであと15分くらい。
 その15分さえ耐えられれば、醜態をさらさずに済む。
 けれど、その時間がとてつもなく長く感じる。
 ここまで羞恥と快楽を与えられて肉体的にも精神的にも参っているのに、果たして本当に我慢しきれるのか……
「はう……!? うぁ、あっ……はむぅう!」
 不安が取り憑いて離れない状況で、由麻の口から一際取り乱した声をこぼれ出てきた。
 緊張する身体がさらに引きつりだし、腹の奥底が、子宮が焼けるほどに熱くなってくる。
(やだっ……アソコが、オマンコが熱くなって……!? こ、これっ……この感じってぇ!?)
 ――この感覚には思い当たるものがある。
 今までいやというほど味わわされてきた、切ないような何かが弾け飛んでしまいそうな感覚……それはアクメである事に間違いなかった。
 まさかこんな時に、こんな状況下だというのに、自分がオーガズムに達してしまいそうな事に由麻は狼狽する。
 だが、押し寄せてくる快絶の波は大きくなるばかりで、理性や意思では抑えきれるものではない。
(そんなっ……こんなところで、皆の前でイッちゃうなんてぇ! でもっ、イキそうなの止まらないっ! 収まってくれないぃ……!)
「……どうした長谷部? なんだかつらそうだが……」
 その由麻の状態を目ざとく見抜いた片桐が声をかけてくる。
 声音こそ心配げな様子ではあったが、向けてくる目は期待と愉悦に輝いており、由麻の痴態を見逃すまいとしているのが明白だった。
(せ、先生っ……絶対あたしがイクの、わかってて……! あぁ、だめっ! 見ないでぇ……!)
 片桐の内心を知りつつも、由麻にはどうする事もできない。
 変化はしていないはずの淫具の振動がどんどん強く感じられ、女体に芽生えた切迫感も増幅の一途を辿り、息が上がると共に視界が白い靄で覆われていく。
「ひああっ、はぅぅ……!? あ、あたしっ……あっ、ひうぅ! んふぅうぅ!」
 いよいよ迫る絶頂に、堪えていた声が自然と大きくなってきてしまう。
 ここにきてようやく由麻の異変に気づいたか周囲がざわめきだしたが、当人にそれを気に留める余裕はなく、太ももと背中を突っ張らせながら最悪の瞬間に向けて上り詰めていく。
「長谷部……おい、長谷部? どうしたんだ、しっかりしろ」
 混濁する意識に片桐の呼びかけが響く。
 すべての元凶であるのに善良な教師然として振る舞う片桐に、もはや不満も恨みも抱く余裕もなく、遂に由麻は絶望極まる時を迎えた――

「も、もうだめっ……あっ、ひむっ! うぐぅうううぅぅ……!」
 突き抜けそうな感覚に口を結ぶと同時に、甘美で狂おしい衝撃が牝の穴を貫き、由麻はクラスメイト達の視線を浴びながら……絶頂に達した。
 淫具によってほじられ尽くす肉穴に言葉にし尽くせない快感が突っ走り、一段と愛欲の淫蜜が溢れ出てきてしまう。
「んひんんっ! ひあっ、やぁあ……あうっ! んんっ! くふんんんっ!」
(いやぁあ! すごいイッてるぅ! 気持ちいいの、止まんないぃぃ! やだっ、もう気持ちよくさせないでぇ! もうイキたくないぃぃ!)
 内心でいくら哀切に叫ぼうが、恥辱の末に押し寄せてきたアクメは収まる気配を見せず、由麻は直立不動のまま全身を強張らせて耐え悶える。
 あまりの快絶に脳裏が真っ白くなっていくが、心底に残る理性がバイブだけはこぼさないようにと膣洞を必死に締め付けて食い止めていく。
 心配そうに注がれる片桐や同級生達の視線の中、由麻は膝をガクガクと揺すりながら痛烈なまでの肉悦に侵されていたが、やがて熱い心地が引いていく気配を覚え、引きつっていた肢体からゆっくりと力が抜けていった…… 「……ひああっ、はっ、あふぅう! んあっ、はぁ、はぁ……!」
 はしたない絶頂感が全身を貫ききり、強い衝撃と懸命に堪えていた反動からか由麻は結んでいた口を大きく開いては空気を貪り、酸素を取り込むと共に上昇しすぎた体温を冷ましていく。
 実際はわずかな時間だったが、当人だけは長く感じたオーガズム。
 今まで淫具の執拗な責めを我慢してきた事による消耗もあり、由麻の体力は限界に達していた。
(あうぅ……あたし、イッちゃったぁ……! もう、だめ……もう立って……いられないぃ……)
 大勢の前で醜態をさらしてしまった後ろめたさもあり、いよいよ頭が朦朧として姿勢を保てなくなった由麻が足下から崩れていく。
「おっと……! おい、大丈夫か、長谷部!?」
 倒れていく最中、こうなる事をあらかじめ予想していたのか、片桐がその身をしっかりと支えられる。
 体育教師らしいがっちりとした筋肉質の身体に抱かれ、恨むべき相手だというのに今の由麻には妙な安堵と心地よさが感じられた。
「熱があるみたいだな。どうりで様子がおかしかったわけだ……長谷部はこのまま保健室に連れて行くから、代わりに尾崎、お前が進行を務めて議論を続けてくれ」
 片桐は騒然とする学生達にそう命じ、ぐったりする由麻を連れだし、教室を後にする。
「うっ……うぅぅ~……!」
 廊下に出て空気の質が変わった事を感じて少し目が覚めた由麻は、ここにきて改めて自分が何をしてしまったのか振り返り、呻き声を漏らす。
(授業中だったのに、クラスメイトのみんなの前だったのに……あたし、バイブでイッちゃった……)
 とんでもなく恥ずかしい状況だったにもかかわらず、どうしても我慢しきれず惨めに果ててしまった。
 恥辱の中で味わわされた快感に、由麻はそれだけの高ぶりを覚えてしまったのだ。
(信じられない……認めたくない……けど……)
 自分の身体が、そして心までもが、片桐に与えられる恥辱の快楽に順応してきてしまっている。
 由麻はそう自覚せざるを得なかった。
 片桐に淫行を強いられる事そのものよりも、自分が自分でなくなっていくようなこの感覚の方に恐怖を覚えてしまう。
(いつから気持ちいいなんて思うようになっちゃったんだろ……? あの時……初めて片桐先生に犯された時は、嫌なだけだったはずなのに……)
 にやついた笑みを浮かべる片桐の顔をうっすらと開いた目でぼんやりと見つめ、由麻は未だ淫具が埋まったままの膣にキュッと力を入れながら、かつての苦痛に満ちた凄惨な初体験の記憶を脳裏に呼び起こすのだった――