――片桐に純潔を奪われ、支配の宣言をされたあの日から、由麻の生活は以前と比べて大きく様変わりした。
授業で勉学に励む最中も部活に汗を流す間も、場所も時間も問わずに何度も卑猥な行為を強要され、調教されてきた。
先日の授業中にクラスメイト達の前でバイブによって望まぬ絶頂を迎えてしまった事も記憶に新しい。
幾度も、そして幾通りもの淫らな責めを受けてきた由麻は、心では拒んでいても肉体は片桐からの凌辱に確かな快感を得るようになってしまっていた。
ただ、それが周りに気づかれている様子はまだない。
大抵の事は片桐が教師という立場を活かしてごまかす上に、由麻自身もこの秘密が露見しないように普段通りに明るく振る舞っているためだ。
片桐との関係という新たな問題を胸に抱え込むようになっても、周囲に対して取り繕うのは結局これまでと同じ。
最近は以前よりも自分を隠す事に長けてきているのかもしれない。
(こんな事ばっかり上手くなっても、全然嬉しくないよ……)
胸の内でそうこぼしてしまう。
日常生活の中ではまだ目立った支障が出ていないが、部活では――由麻にとって何より大切なバレーボールにおいては、集中力を欠いてらしくもないミスをたびたびするようになっていた。
(バレーだけは、何があっても頑張らなくちゃいけないのに……)
ずっと真剣に取り組んできたバレーボール……全てを掛けてきたと言っても過言ではない競技。
そしてそれは、由麻にとって唯一の心の支えだった――
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由麻は――両親に捨てられた。
彼女の両親は共にバレーボールの実業団に所属する国内でも有名なプレーヤーだった。
故に一人娘である由麻も自分達以上の一流の選手になるよう、幼少の頃からバレーに触れさせ、英才教育を施してきた。
父と母による厳しい指導と練習、そして二人の期待に応えたいと本人も努力を重ねてきた結果、由麻はバレーボール選手として優れた実力を身に付けた。
自分達が思い描いていたレールに沿って成長する由麻に両親も納得していた。全て順調に事が進んでいた。
だがそんな日々は、由麻が成長期に入ったのを期に歯車が狂いだす――
選手として一番大事な時期である成長期に由麻の身長は止まってしまったのだ。
同年代の一般女子の中で比べれば平均的ではあったものの、プロの世界でやっていくには体格がやや劣るというハンデを負う事となった。
さすがに体格についてはどうにもできず、元々アタッカーとしての育成を受けていた由麻は、将来的には守備専門の選手であるリベロへの転向を見据え、従来の方針に加えてそちらの方面の練習にも取り組み始めた。
当然、練習はこれまでにも増して過酷になり、両親のためにとこれまでひたむきに打ち込んできた由麻も疲労が募り、心折れそうになる日々が続いていた。
しかし――由麻が音を上げる前に、長谷部家の経済事情の方が先に破綻を招いた。
二つのポジションを同時に学ばせようとした結果、予定よりも教育に時間がかかり、出費がかさんでいってしまったのだ。
私財はあっという間に底をつき、両親はその責任を互いになすり付け合い、その結果長谷部家は崩壊の道を辿った。
そして離縁が決まった父と母は、由麻が白麗女子学園にスポーツ特待生として迎えられる事が決まったのをいい事に、置き去りにするかたちで二人とも姿を消してしまった。
手塩に掛けて育ててきたとはいえ、自分の期待に応えられなかった失敗作……両親にとって由麻はそういう存在だったのだろう。
親の都合にさんざん振り回され、挙げ句に捨てられてしまった由麻……だが、当人はその責任が自分にあると思い込んでいた。
こんな結果になってしまったのは、自分の努力が足りなかったせいなのだ、と。
だから、自分が両親の望み通りバレーボールの選手として成功すれば、きっと両親は帰ってくる……自分を認めてくれる……
そう信じて由麻は誰よりも熱心に練習に取り組み、バレーボールに決死の思いで打ち込んできたのだ――
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(……頑張らないといけないのに……なのにミスばっかりして……あたし、何やってるんだろ……)
部活に参加していた由麻は、また今日も何度かの失敗をしてしまった事を自責し、コートから外れて落ち込んでいた。
顧問の教師は「疲れが出ているのだろう」 と労ってくれるが、原因が自分の心にあるだけに、由麻はそう言った気遣いにいたたまれない思いを抱くばかりだ。
(みんな、あたしのミスの原因が何なのか知ったら、幻滅するだろうな……それでなくても最近は、片桐先生に呼ばれて部活を抜け出すのが多くなってきてるし……)
精神的な問題だけでなく、実際に部活をする時間そのものも奪われ、バレーボールに真摯に取り組む事ができなくなってしまっている。
(こんな事じゃ、お父さんとお母さんに帰ってきてもらうなんて無理だよ……だけど……)
以前なら、こんな状況になれば両親との再会が叶わなくなるという恐怖に囚われ、心がひりつくような激しい焦燥感を覚えていたであろう。
しかし、今はそれがあまり感じられなかった。その事がまた、由麻を戸惑わせていた。
(おかしいよね……前はこんな事考えてたら、不安になってたまらなかったのに……)
いつの間にか変化していた自分を自覚し、胸の内で溜息を吐く。
(こうなっちゃったのって、やっぱり――)
「……すみません、長谷部はいますか?」
不意に聞こえてきた声に由麻はドキリとした。
名前を呼ばれたからというだけではない。
その声が今頭の中に浮かびかけていた人物のものだったからだ。
顔を上げて体育館の出入り口を見ると、そこには予想通り片桐が立っていた。
他の部員がいるから好青年のような顔で振る舞っているが、自分を呼ぶという事は、その内心では燃え盛らんばかりに淫欲を滾らせているのだろう。
(どうしよう……またいやらしい事されちゃう……)
由麻の身体が自然と震える。何の用事で片桐が自分を探しに来たのかは、由麻にだけはわかる。
ただ、それに対して湧き上がる怯えの感情は以前ほど大きくはなかった。
何度も呼び出され、淫行を繰り返されるうち、由麻の心中では片桐に対する恐怖は徐々に薄れていた。
もちろん片桐と肌を重ねるのを心から受け入れているわけではない。
だが、以前のようにただ絶望を感じるだけではなくなっているのも事実だ。
(これって、もう慣れてきてるのかな……? 先生にエッチな事をされちゃうのに……)
そう思うとキュッと身が縮こまり、顔が熱くなってしまう。そして自然と腹の奥底までもが火照ってきて、落ち着かなくなる。
片桐はバレー部の顧問のもとへ向かい、何やら話をしていた。由麻を連れ出すための交渉をしているのだろう。
そして片桐の言葉に何度も頷く顧問の様子から、どうやら許可は下りてしまうようだ。
「では、長谷部をお借りします……長谷部、悪いけどちょっと手伝いに来てくれないか?」
「あ……は、はいっ……」
緊張に上ずる声で返事をし、由麻は硬い動きで立ち上がる。
これからまた片桐の調教が始まる――
改めてそう意識した由麻の心臓が鼓動を速めていく。
それは何をされるのかという不安と同時に、繰り返し行われてきた凌辱によって新たに芽生えた感情が心を揺さぶるせいだった……
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「……ふあぁ、はっ……んふっ! やっ、跳ねるぅ……!」
……片桐の居城とも呼べる体育教官室。
由麻は今、そこで椅子に座る片桐の前に跪き、隆々と滾る男根を片手に握らされていた。
いわゆる手コキによる奉仕を行っているのだ。
「おぉ……いいぞ、いつもバレーボールをしてるってのが信じられないくらい、柔らかくて気持ちのいい手だ」
「ううぅ……んっ、ぅぅ……! また、こんな事っ、させるなんてぇ……ふっ、ぅぅ……」
嘆き混じりの呻きを細々とこぼす由麻だが、肉棒ををしごく少女らしいしなやかな手指は命令に背く事なく動き続けている。
「そう言う割には、しっかりしごいてくるじゃないか。おかげでチンポもこの調子だ……!」
(あぁ、やだっ……! オチンポすごく硬くなってる……! 指が押し返されちゃいそうだよっ……!)
絡みつく細指による卑猥な摩擦を味わうたびに男根はさらに高ぶって、血管が浮き出るほどに力を漲らせていく。
そんな反応を由麻は手のひらを通じて敏感に受け止めてしまう。
(オチンポ触ってる手が、熱くて……身体まで火照ってきちゃう……んぅぅ、これってあたしも興奮、してきちゃってるんだよね……?)
片桐から辱めを繰り返し受けていくうち、由麻は本人の意思にかかわらず、確実に淫らな牝へと変化を遂げてきていた。
性行為に対しての抵抗感は未だに覚えるものの、身体は与えられる刺激を快感と受け止めるようになり、それにより心の方も知らず肉悦を求めるようになっていたのだ。
(こんな事で興奮して、先生のオチンポにも慣れてきちゃって……うぅ、あたしってこんなにいやらしかったんだ……!)
淫らな調教によって染められ、由麻はかつて宣言された通り、片桐によって『支配』されつつあった。
「ククッ……ずいぶんチンポの扱いが上手になったな。その調子で手コキを続けるんだ」
「あっ、はうっ……! んぅぅ……は、はい……!」
片桐が男根をひくつかせながら奉仕を称える声をかけてくる。
由麻は頬を紅潮させてはにかみ、顔を俯かせた。
(あたしの手コキ、褒められた……! こんな、いやらしくて恥ずかしい事なのに……なんであたし、嬉しいって思っちゃうの……?)
湧き起こる羞恥とは別に、片桐の言葉に確かな喜びを覚えてしまう自分に、由麻は戸惑う。
褒められるのに慣れていないわけではない。
むしろバレーボールで活躍すれば部活の仲間達や顧問に賞賛される事などざらだ。
だが、片桐から受ける賛辞にはそれらと違い、なぜか安心感や満足感といったものを覚えてしまう。
(何でだろう……お父さんとお母さんが褒めてくれた時の事を思い出しちゃう……どこも似てるところなんて、ないはずなのに……)
かつて由麻にバレーボールの技術を叩き込んだ両親は、指導の際はとても厳しかったが、その分結果を出せば惜しみなく褒めてくれた。
そんな両親の期待に応える事が由麻にとっての喜びで、両親に従う事が由麻にとっての存在意義だった。
「そうだ、カリのくびれの所までちゃんと刺激するんだぞ。俺が教えてきた通りにな……!」
「ん、ふっ……はい……オチンポっ……教えられた、通りに……」
片桐のリクエストに応え、ゴムのように硬いような柔らかいような不思議な感触のする亀頭冠を指先で撫でさする。
それが快感だったのだろう。片桐はゾクリと腰を震わせて、愉悦に満ちた吐息を漏らす。
(あ……ちゃんと言う通りにできれば、喜ばれて……褒めてもらえる、っていうところは、同じかも)
満足そうな気配の片桐を見て、その様相にふいに両親の影を見る。
ずっと父と母の指示を受け、彼らに従って育ってきた由麻……淫猥な行為を強要され、無理矢理従わされている状況ではあるが、命令に応え、喜んでもらうというプロセスは両親に従属していた日々を思い出させた。
(そっか……お父さんとお母さんの言う事を聞いてた時と、同じなんだ……先生は、お父さんとお母さんと同じ……)
敬愛する両親と強姦魔である片桐を重ねる事に抵抗がないでもなかったが、その類似点をすんなりと受け入れてしまう。
心の弱さを自覚しているからこそ、由麻は自分が両親の代わりに、片桐に従属する事を拠り所にしようとしているのだと
(……あれ? でも、お父さんとお母さんと同じ、っていうことは……あたしが望み通りにならなかったら、先生も……?)
ふと、由麻の脳裏に両親に捨てられた日の記憶が鮮明に蘇り、全身に悪寒が走った。
自分の全てを捧げてきた、絶対の支配者とも言えた二人が離れていったあの時、由麻はそれまで味わったことのない絶望の淵に沈んだ。
(捨てられる……? あの時みたいに、先生に捨てられる……捨てられる……っ!?)
望まない淫行を強要し、欲望を満たすためだけに自分を犯している非道な男……そんな片桐だというのに、彼に捨てられると想像した瞬間、由麻を襲ったのはつらい過去を想起させる恐怖だった。
(やだ……あたし、先生に捨てられるの、嫌だって思ってる……! やだ……ああっ、やだっ……!)
自分がそう思ってしまっている事へのショックと、捨てられる事を嫌がる気持ちが混ざり合い、由麻の中で恐れの感情が渦を巻いて大きく膨らんでいく。
「っ……! はぁっ……はぁっ……うぅぅ……!」
「おっ……おおぉ!? なんだ、急に積極的になってきたな……!」
焦燥感に駆られた由麻の手には自然と力が入り、張り詰める男根を一段と激しくしごき始める。
節くれ立った硬い肉竿を細く滑らかな指が何度も摩擦し、片桐にこれまで以上の快感を注ぎ込んでいく。
「ククッ、こりゃいいな。ますます気持ちよくなってるぞ、由麻……!」
(あぁっ……また褒められた……褒めてくれた! もっと頑張ったら、捨てられなくて済むのっ……?)
込み上げる喜びに加え、最も恐れる事態を回避する希望を見出し、由麻の中に一つの確かな指標が生まれる。
(だったらもっと、もっと先生を喜ばせなきゃ……! 気持ちよくさせなくちゃ……!)
片桐の期待に応える事のみ考え、反応を窺いながら握ったペニスを大胆に擦り上げる由麻。
「はっ、はっ……! んふっ、うぅ……んっ……!」
男根に官能を与えていく中で、由麻自身もまた一層の高揚感に包まれる。
身体中が熱く火照り、手の中にも汗がじっとりと浮かんでくる。
それによってもっちりとした柔らかな手の肉が肉棒に吸い付き、片桐により鮮烈な快感を送り込む事となる。
「くぅぅッ、これはたまらんな……! そのまましごき続けろ、由麻っ!」
「は、はいっ! んぅぅ……あふっ、くふん! んっ、んんんぅぅ……!」
上ずる片桐の声に由麻も手応えを覚えて俄然やる気に満ち、根元から亀頭までを丹念かつ熱心に絞り上げ、淫靡な刺激を注いでいく。
汗に加えて男根の先端から滲み出る先走り汁のぬめりも摩擦の手助けをし、直向きな奉仕に合わせて勢いよく漏れる由麻の吐息も片桐にはいいアクセントとなっている。
(もっともっと先生を……オチンポを気持ちよくさせなくちゃ……! 捨てられないように頑張らなくちゃ……!)
「おうっ! くっ、うむぅぅ……! いい奉仕だ、由麻っ! こいつはもう、出そうになってきたぞ……!」
腰を震わせながら告げる片桐の言葉通り、肉棒は密着する由麻の手を弾かんばかりに怒張してきて、亀頭も赤黒さを増して膨れてくる。
もうすぐ射精されるのを悟った由麻の胸の内には嫌悪はなく、むしろ安堵が広がっていた。
あと少しで片桐に満足してもらえる。その思いのみを抱いて由麻は膨張する肉棒を繰り返ししごき立て、最後まで気を抜かずに手コキに没頭する。
「くっ……出すぞ! そらっ、褒美に顔にぶちまけてやる! お前が搾り出したザーメンだ、たっぷり浴びろぉぉ!」
「ふあっ、ああああぁあああっ!」
遂に片桐が限界を迎え、反り返る牡杭の先端から濃厚な白濁が一気に噴き出し、由麻の顔に直撃する。
「んぱっ、あぁあああぁ……! こんなにいっぱい……んぱっ、ひうぅうっ! 顔にかかってるぅぅっ……!」
次々と容赦なく張り付いてくる牡汁の感触や匂いには未だ慣れず、由麻は戸惑いの悲鳴をあげる。あまりに大量に出てくるため、視界はおろか呼吸器官まで塞がれそうになってしまう。
(うぅ、いっぱい出されてる……! でもっ、射精したんだからちゃんと満足してくれるよね? これならあたし、捨てられないよねっ……?)
精液を浴びるたびに胸の内に溢れてくるのは、不快感ではなく安心感だった。
片桐の満足を得られるなら……これが捨てられないための代償であるなら、顔で精液を受け止めるくらいなんて事はないとさえ思う。
由麻が大人しく浴精に甘んじているのを片桐も悟り、ますます愉快そうに笑みを浮かべては何度もペニスをしゃくらせ、放出の快感と彼女を穢す楽しさに興じ、今放てる分を全て少女の顔面に撃ち出した。
「んぷっ、ふあっ……あふぅぅ……! はぁ、はぁ……すごい、出てきたぁ……んんっ!」
ようやく射精が収まったところで由麻も一息ついて大きく胸を喘がせ、熱くなりすぎた肉体を冷ましにかかる。その顔は蕩けるように濃度の高い粘液で覆われ、見るも無惨な様相になっていた。
徐々に火照りが鎮まりだし、落ち着くに伴って頭の中も冷静になっていき、今になって満面に感じる精液の心地におぞましさを覚えてしまう。
(あうぅ、ひどいよ……こんなに顔中精液でべとべと……でも、こんなに出たのって……それだけ先生が気持ちよくなった、ってことだよね……?)
改めて味わう濃い粘りやぬめりに身震いしてしまうが、これが片桐が満足した結果のものだと思えば、嫌悪感よりも達成感の方が心の中に満ちていく。
「クククッ……たっぷり射精してやったが、まだまだ出し足りないぞ。今度はマンコを使わせてもらおうか……!」
「えっ……? お、オマンコを……?」
さも当然といった口調で告げられた片桐の言葉に、由麻は夢の中から覚めたように呆然として呟く。
(あぁっ……まだ、満足してくれてないんだ……! 次はセックス……また先生のオチンポで犯されちゃう……!)
セックスに対しては、まだ拭いきれない抵抗感が由麻の中にあった。
しかし、片桐が満足していないという事が引っかかり、拒みたいと思う気持ちはみるみる萎えていってしまう。
嫌がらないのをいい事に、片桐は由麻をテーブルへと押し倒すと、挿入に邪魔な衣服と下着を脱がしていく。
女の最も秘めたる部分を露わにされて由麻は恥じらうも、軽く身じろぐ程度で大した抵抗は見せなかった。
「フフッ、いい子だ。そのまま大人しくチンポを咥え込んでいけっ……!」
「んはぁああっ、あっ……ふぁあああぁ!」
反り返る肉棒を剥き出しとなった淫裂へと押し込まれ、鋭い挿入感に由麻がたまらず声を張りあげる。
今まで何度も貫かれてきただけあって男根が体内に埋まる事にもはや痛みや苦しみはなく、むしろ脳天にまで響きそうな甘美な心地を得てしまい、発せられた声は艶めかしさが多分に含まれていた。
「やっ、ああぁ……! 先生のっ、ひうぅっ! 入ってくるぅっ……!」
「おっ……しっかりとマンコの中が濡れてるじゃないか! 手コキでずいぶんと興奮していたようだなぁ?」
手指で男根を感じたせいで高ぶっていた事が愛液の分泌から明らかになり、由麻は恥ずかしさに片桐から顔を背ける。
否定のしようがない程に身体が開発されている事を由麻は自覚しており、また片桐もそれを実感してなお欲望を募らせる。
「これならいきなり動いても大丈夫そうか。そらっ、俺のチンポでたっぷりよがれっ!」
興奮を抑えきれなくなった片桐が鼻息を荒らげて腰を振り出し、本格的なセックスへと移行する。
最初から獰猛な抽送が膣を襲い、膨れた亀頭が柔軟な肉襞を捲るように引っ掻き、最奥にある子宮を勢いよく小突き上げてくる。
「はうぅ、ううぅっ! やぁんっ、激しいぃっ……! うあぁっ、あうぅ!」
溢れる愛液を膣内から掻き出すような猛烈なピストンを繰り出されるものの、由麻はその責めにすら淫らに順応し、快楽を覚えて喘ぐばかりだった。
それどころか、片桐の肉棒を自らの身体の中に感じる事で、安らぐような思いさえ芽生え、嬉しさが胸の中を満たしていく。
(ああっ、やあぁっ……! もうセックスっ、嫌なだけじゃないっ……! 気持ちよくって、先生と繋がっててっ……!)
セックスに快感を得るのは以前からではあったが、こうも喜びを覚えるのは初めてだ。
そしてこの思いを手放したくないと、由麻は甘く悶えながら心の中で強く願ってしまう。
(こんな風に感じるなんて……あたし、本当に先生に捨てられたくないって思っちゃってるんだっ……!)
手コキで奉仕をしていた時以上に自分の気持ちと向き合い、片桐に縋りたいと思う欲望がますます強くなっていく。
(うぅ、頑張らないとっ! セックスでもっと先生を気持ちよくしなきゃっ……! 満足してもらえなかったら、あたしはっ……!)
突き入ってくる男根から刻み込まれる肉悦にも気分を高めつつ、由麻は自分の思いを果たすために、片桐にさらなる快悦を与えようと考える。
だが、片桐に犯されるまで性についてあまり興味を持っていなかった由麻は、性交の中で男を喜ばせる方法がまるで思いつかない。
(ど、どうしたらいいのっ……? 何もできなかったら、先生に喜んでもらえないっ……役立たずだって思われるっ……!)
焦りばかりが募り、知らず身体が緊張していってしまう。
「んんっ……? おぉっ、マンコが締まってきたなっ! いいぞ、そうやってもっと締めてこい!」
(あ……そうなんだ、オマンコを締めればいいんだ……! 前に教室でバイブを入れられて、落とさないようにした時みたいにっ……!)
片桐の反応からヒントを得た由麻は、以前受けた調教の記憶を頼りに、下腹部に力を加えて膣に埋まる肉棒を締め付けにかかる。
バレーボールの練習で鍛えられた下半身の筋肉が引き締まってみるみるうちに膣圧が高まり、肉棒と柔肉が強く密着していった。
「おっ……! そうだ、上手いじゃないかっ! その調子でマンコを窄めていけっ……!」
「は、はいっ……! んっ、んんぅッ、ふぅッ……!」
(先生気持ちよさそうにしてる……! これでいいんだ……じゃあ、もっと締めて、もっと喜んでもらわなくちゃ……!)
由麻は正解に行き着いた事に安堵し、より牝穴を収縮させて乱暴に突き入ってくるペニスに膣粘膜をきつく押し付ける。
膣穴をうねらせながら収縮させて男根を絞り上げる動きに熱を入れる。
それによって牝肉にも輪を掛けて強い摩擦と甘美な刺激を受け、由麻自身も淫悦を募らせて高らかによがり声をあげてしまう。
(気持ちいいっ……! オマンコ締めると、あたしも気持ちよくてっ……すごいよっ! 先生もよくなってるみたいだしっ、このままぁっ……!)
牝の性器に生じる快楽にも背中を押され、由麻はひたすらに犯される肉穴を締めては、片桐と自身の興奮を掻き立てていく。
張り詰めたカリ首のエラで媚肉をえぐられるのが、奥の子宮口を突き上げられるのが、男根を感じる牝穴の全てがたまらなく気持ちよく、膣内が蕩けそうになる心地に陥ると共に、快感が膨らんで弾けてしまいそうな感覚が下腹部から迫り上がってくる。
「んふぁああっ! あぁあん! こ、これぇ……あっ、やあぁぁ! いっ、イッちゃうぅぅ! オマンコ気持ちよくてっ、ふぁああぁっ!」
「ハハハッ! イキそうになってきたか! いいぞ、このままマンコを締めて貪れ! 思いっきりイッちまえぇっ!」
アクメの兆しを見せながら乱れる由麻に、片桐はより喜悦にまみれた声で叫び、限界まで追い込まんとばかりに抽送を激しくさせて牝穴を猛烈に突き嬲る。
さらに乱暴になる肉棒の責めは元より、片桐が自分が果てる様に興がっているのを察し、由麻はそのまま身を委ねるように快楽の果てへと上り詰めていく。
「あはぁ! あんっ! んふぁああっ……! もうダメッ……もうっ、イクゥゥ! ふあっ、ああっ……あはぁああああぁぁ!」
目の前がまばゆく光ったかと思った瞬間、強大な快絶の波が脳天に押し寄せ、由麻は大きく身体を跳ね上げてはしたない嬌声を張りあげた。
「ハハハハッ、イッたか! いいイキっぷりだぞ、由麻! おおっ、マンコもさらに締まってますます気持ちいいぞぉ!」
(先生、あたしがイッてるの見て嬉しそうにしてるぅっ! じゃあもっとイクぅ! いっぱいイッてオマンコ締めて、楽しんでもらわないとぉ!)
火照りきった肢体がなおも熱くなり、背中が勝手に引きつる。
完全なるオーガズムにまみれ、狂おしく悶え喘ぐ中で由麻の意識は愉悦する片桐に向いていた。
長らく両親の存在に依存していた由麻の心が、歪んでいるとはいえ新たな拠り所を見つけてしまったのだ。
繰り返し行われてきた片桐の調教は、確実に由麻を蝕み、その成果がまさしく開花しようとしていた。
「くおぉっ! 俺もイクぞ……! 今、このまま中に出してやるっ! 全部呑み込めぇ!」
「あひっ、ひぃいいっ! イッてるのにっ! オマンコ今イッてるのに出されたらっ! あっ、ああぁっ! あはぁあああああぁッ!」
絶頂の中で子宮に注ぎ込まれる片桐の精液によって、由麻はさらなる官能の淵へと沈んでいった――
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